LTO 6ドライブ Hewlett-Packard 6250 を導入した

ハードウェア
スポンサーリンク

はじめに

LTO 6/Ultrium 6ドライブ Hewlett-Packard 6250 を導入しました!
LTFSが使えて容量単価が案外安いため、データの倉庫利用として、逸般の誤家庭のバックアップとしてGoodです。

導入経緯

うちでは、データの大半をNASで保存しています。
以前は、ReadyNAS Ultra6 Plusなどを使用していましたが、ビット腐敗によると思われるRAID 6崩壊からZFSが使えるfreenasに移行しました。
これは、利便性というよりもデータの保全のためでしたが、データが増えてくるに従い不満も出てきました。

容量単価が高い

HP ProLiant MicroServer N54L×3台、富士通 PRIMERGY TX1310 m3でfreenasを運用しています。
本当は6台RAID-Z2あたりが利用ですが、なるべく安いサーバを調達したためにHDD 4台に対して本体を1台使うわけで、根本的にイニシャルコストが高いです。

これらはRAID 5相当のRAID-Zとしているため、だいたいHDD 3台分の容量しか使えません。
加えて、データを2セット用意しているために容量単価も高いです。

RAID 6がマウント不能になった時は何とか復旧させましたが、ZFSで何かあった場合に復旧することは無理なので、基本的にバックアップを用意しています。
実際のデータはそこまでないのに、運用上の都合で効率が非常に悪くなっています。

容量の増減が容易にできない

HDDの容量を大きいものに変えれば領域拡張ができますが、4台セットで交換すると結構な出費です。

また、バックアップ先の容量が足りなくなると、運用であっちこっち変えることになり面倒です。
例えば、freenas #1≒freenas #2 のように同じものが、freenas #1⇒freenas #2, #3など。

余りものの部品、古いHDDを活用して10台用意してRAID-Z2も用意したのですが、後々の拡張があまりにもハードルが高く引退させてしまいました。

大半がコールドストレージである

日常的に使うデータはそんなになく、ほとんどアクセスしないアーカイブが約7~8割です。
容量単価を安くするためになるべく大容量の構成としていますが、ほとんど使わないデータのためには過剰投資です。

コールドストレージとしては、SSDなどのフラッシュメモリは言うまでもなくダメです。
普通は消去法でHDDですが、HDDも微妙だと思っています。
昔のベアリング固着とかのように回転しない系は少なくなったと思いますが、高密度化で無通電での長期保管には不安が残ります。

将来性

N54Lは5年以上使用しており、保守上あまり良くありません。
容量が増えているため、メインPC~PRIMERGY TX 1310 m3などの10GbE化を進めていますが、主力のN54Lは根本的に設計が古く、メモリもDDR3-800のため恩恵は得られません。

また、最近はExpress 5800、ProLiant、PRIMERGYの出物で安いものがほとんどありません。

白羽の矢

そこで、前々から気になっていたLTOテープの出番です。

  • TB単価が安い
  • 信頼性が高い
  • 容量の増減が自由
  • その用途上、当然長期保管にも向く
  • 保管中に電気が不要

HDDだとオフラインスキャンである程度データの書き直しが必要だと思っているので、長期無通電というわけにはいきません。
テープだと、根本的に信頼性が高く長期保管に耐えると思っています。

機種選定

LTOの世代

新品で買うことは無理なので、サーバ抜き取り品などの中古を探します。
LTO 8まで販売されていますが、前世代のLTO 7ではまだまだ高く手が出ません。
現実的なものはLTO 5、LTO 6あたり。

項目LTO 5LTO 6
SASボード¥3,000¥3,000
ドライブ¥25,000¥50,000
テープ容量1.5TB2.5
テープ単価¥3,000¥4,000

上記の条件で、容量単価を試算してみました。


だいたい総容量が80TBを超えなければ、現時点ではLTO 5の方が安価です。
少し悩んだものの、このくらいのコスト差であれば容量が正義だろうとLTO 6を選択しました。

  • どんどん容量は拡大するもので、少しでも大容量のものが良い。
  • HDDでは8TBあたりがボリュームゾーンですが、さすがに1/5の容量では心もとない
  • 本数が約4割減となることはメリット
  • 後々のメリット

LTO 8が2世代前を諦め、LTO 6を読めなくなりました。
前方互換のため、LTO 7 or LTO 6あたりは当面残ると思われ、もし壊れても何とかなるだろうとの期待もあります。

ちなみに、freenasを1台作るよりも安いです。
PRIMERGY TX 1310 m3 と12TB HDD×4台で組むと、実売2万円+4.5万円×4台で約20万円。
RAID-Z だと容量単価は、5667円/TBです。

機種選定

IBM、Hewlett-Packardの2択ですが、入手性が良いのは後者です。
たまたま出物があったので、HP StoreEver LTO6 Ultrium 6250 をゲット。

導入

ハードウェア


SASボードは、LSI SAS 9212-414e が安価だったのでゲット。
Windows用ドライバだとWindows 10以降は未サポートになっているものの、枯れていて物としても問題ないと思います。

LTOを使おうとする人には釈迦に説法ですね。

ソフトウェア

SASボードを除き、Hewlett-PackardのLTOドライブで必要なものは下記の2点。

  • HPE StoreOpen Software Standalone
  • HPE Library & Tape Storageツール

前者は、ドライバとLTFS用のソフト一式。
StandaloneとAutomationの2種類がありますが、Automationはテープライブラリ用のようです。
単体ドライブではStandaloneでOKです。

後者は、セルフテストやドライブ状態を確認できるツールです。

ドライバの入手


HPEのHPは難解です。
Hewlett-Packard Enterprise サポートセンターから、6250で検索し、OSを選択してから必要ソフトを探します。


ソフトウェアの入手をクリック。


マイHPEソフトウェアセンターにログイン。
アカウントがない場合は作成。


ダウンロードをクリック。


ダウンロードできるソフトの一覧が出てくるため、必要なものを選択してダウンロード。

ドライバのインストール


ダウンロードしたファイルを実行。


ウィザードに沿って行けばOK。

インストール後

HPE L&TTでヘルスチェック


中古ドライブのため、ヘルスチェックしてみます。


ヘルスチェック結果。
初期状態では色々隠れていますが、得られる情報量は多いです。


シリアルNo.、対応世代などの基本情報。


ドライブ状態。
テープのR/Wエラーレート、メカ、ヘッド寿命などが確認できます。
ヘッド寿命などは99%マージンになっていて問題なしです。


通電時間: 605days (2年弱)
テープ走行距離: 40,177m
レープロード数: 76回
電源投入回数: 38回
クリーニング回数: 5回

思いの外、状態が良さそうで嬉しいです。

使い方

LTFSフォーマットでは、エクスプローラからそのまま使えます。
古いですが、CD-Rのパケットライトソフトが入っているような感覚です。

当たり前ですが、シーケンシャルアクセスしかできないテープデバイスなので、そこは気にする必要があります。
例えばですが、まとめて圧縮したりイメージ化したファイルや、撮影したビデオ素材など、巨大なファイルとは相性が良いと言えます。


LTFSで使うには、Format LTFS volumeからフォーマットします。


ウィザードで進めていくだけなので簡単です。
残念なのは、hardware encryptionを設定するところはないです。

LTFSでは、実ファイルは都度書き込みがされますが、管理情報をアンマウント時にまとめて書き込むようです。
従って、取り出しは必ずEject LTFS volumeで行う必要があります。
途中で電源断とかすると読めなくなりそうなので、注意が必要です。


HDDでは理論速度は出ませんが、シーケンシャルアクセスならではの書き込み速度です。
LTO 6の転送速度は160MB/sですが、ほぼ理論速度通りの160MB/sが出ます。
上記は、LTOテープの折り返しで止まっている時間も込みなので若干落ちて見えますが、圧縮が効きやすいデータではもっと伸びそうな感じです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました