PFU Scansnap ix1500 vs EPSON DS-530

周辺機器

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ScanSnapとEpsonScanはどちらが良いのか

こんな人にお勧めのレビューです

ADFタイプのドキュメントスキャナは、ScanSnapが非常にポピュラーです。
最近は、他社からも類似品が出てきていて激戦区になっています。

中でも、EPSON DS-530とScanSnap iX1500あたりはスペックが類似していて、EPSONの方が安いため悩む人もいるのではないかと思います。

SnapSnap iX1500とEPSON DS-530を両方買って、どちらが良いのか自分なりに比較してみました。
結論としては、ドキュメント用途であればScanSnap、写真やイラスト用途であればEPSONが良いと思います。
悩んでいる人のお役に立てればと思います。

そもそもなぜ両方買ったのか

そもそも、両方買って試そうなんてブルジョアなことは考えていませんでした。

私は、レシートの管理をメインに、ついでにスクラップができればいいかなと思い選定しました。
全部のレシートを取っておく必要はないのですが、保証書や後から見返したいレシートは結構あると思います。

そんな用途なら凝らなくても良いだろうと安いEPSON DS-530を買ったところ、色々と困りごとが。
ScanSnap iX1500なら解決できる課題だったため、悩みに悩んで追加購入することになってしまいました。
同じ轍を踏まないように、何かの役に立つかと残しておくことにしました。

スペック比較

メーカ/型番EPSON DS-530PFU ScanSnap iX1500
定価\34,980\48,000
読取サイズ定型A4A4
長尺215.9×6,096mm216mm×3,000mm
光学系センサCIS×2CIS×2
光学解像度600dpi600dpi
光源RGB3色LEDRGB3色LED
読取能力速度両面/片面 35枚/分両面/片面 30枚/分
諧調RGB各色10bit入力/8bit出力不明
プラスチックカード
超音波センサ
ブレーキローラ
I/F有線×IEEE802.11a/b/g/n/ac
2.4GHz/5GHz
無線USB 3.0USB 3.1 Gen1
ドライバTWAIN独自 (TWAIN非対応)
消費電力17W (動作時)17W (動作時)
質量3.7kg3.4kg
液晶×4.3インチ TFTカラー
タッチパネル

使用感比較

外観


EPSON DS-530は角ばった印象で、ScanSnap iX1500は若干丸みを帯びています。


スタッカーを伸ばすとこんな感じで、EPSON DS-530は水平に排出されます。
ScanSnap iX1500は、排出スタッカが上向きなので、原稿は円弧のように搬送されます。

好みの問題ですが、外観はEPSON DS-530の方が好きです。
重送のしにくさ、搬送ミスなどを含めて、ハードウェアの細かいつくり込みはEPSON DS-530の方が上だと思います。

画質比較


写真やイラストなどの再現性を見れば、基本的な能力はわかります。
ということで、適当な広告をスキャンしてみました。


左はScanSnap iX1500、右はEPSON DS-530です。
最高画質(600dpi、圧縮率最低)で取り込んでみましたが、見た目で結構濃度が違いますね。

まず、精細性はほぼ同等で差異はありません。
白黒2値で取り込んだ場合は両社とも補正がかかるため違うように感じますが、光学系のピントの具合や基本的な解像度自体は同等だということです。

色味自体は、どちらも原稿に近いものとなっています。
見た目と近いのはEPSON DS-530で、ほぼ原稿と同じように見えます。
異なるのは濃度で、後処理が違うようで両社の設計思想が見えてきます。


写真の方が差異が明確に表れてきます。
手元にあった紙焼き写真をスキャンしてみましたが、前者のScanSnap iX1500は明らかに眠くなっており明るく補正されています。後者のEPSON DS-530は再現能力に優れており、こちらも見た目とほぼ変わらないと言って良いほど原稿と同じように見えます。

これは、両者の目的が違うのだと思います。
オフィス文章などのドキュメント類をスキャンする場合は、スキャン後のデータの段階で白飛び、黒潰れした場合はどうしようありません。
後からのOCR処理や可読性からは白飛び、黒潰れを避けなければいけません。
ScanSnap iX1500は完全なドキュメントスキャナとして、EPSON DS-530は原稿の再現性を考慮して設計されているのだと思います。


ちなみに、どちらもCISセンサですが、おそらくハードウェアの潜在能力自体は明確に差異があります。
前者がScanSnap iX1500、後者がEPSON DS-530でPhotoshopで中間調を持ち上げてみたところですが、ScanSnap iX1500の方は諧調が出ておらず、マッハバンド状のブロックノイズが見えます。
なお、どちらもセンサにダストがありライン抜けしていますが、そこは差し引いてください。



ヒストグラムと拡大画像を見ると、差異が良くわかります。
左のScanSnap iX1500はヒストグラム、諧調ともにガタガタしています。
本来は黒潰れ、白飛びしていない素材の方が補正しやすいと思いますが、 ScanSnapでは補正に耐えられていません。
EPSON DS-530はRGB各色10bit入力/8bit出力ですが、恐らくScanSnapは入力自体の分解能が低いか、高速化のために本体側のハードウェアで処理の段階で8bitあたりに間引いているのではないかと思います。


ちなみに、EPSON DS-530はスキャンした画像にカラープロファイルも埋め込まれてきます。
従って、イラストや写真など、原稿に忠実な色再現、諧調再現を求めるのであれば、EPSON DS-530一択となります。

PFU ScanSnap iX1500レビュー

そんな中、私は写真の色再現性には劣るPFU ScanSnap iX1500を残す決断をしました。
それは、ドキュメント用途としてはこの上ないほどソフトウェアが優れているためです。

外観


開梱したところですが、今時の周辺機器は説明書もシンプルですね。
ドライバもマニュアルPDFもHPで落としてください、という意図のようです。


搬送路。
搬送やブレーキローラーは、EPSON DS-530を比べると小ぶりです。


円弧を書くように搬送されます。
センサ清掃のしやすさは同等ですね。


ScanSnap iX1500はWi-Fiがついているため、USBコネクタにはカバーが付いています。
親切ですね。


ここからが真骨頂で、ScanSnapのソフトウェアの凄さが垣間見えます。


グチャグチャに丸めてしまった原稿をスキャンしてみます。


歪みやシワが皆無で、搬送が斜めになっても全自動でビシッとスキャンされます。
EPSON DS-530はこういうところに弱くて、シワなども忠実に出るため白黒2値でも結構残ってしまいますし、搬送が傾くと歪んだり、用紙の縁まで色が塗られているものは縁が白くなったりするため苦手です。さらに、向きや表裏を合わせないと手動で直さないといけません。

ScanSnap iX1500は、表裏や向きをめちゃくちゃにしても、片面原稿は中身のある面だけ向きを自動認識して処理してくれます。
レシートなど、異なるサイズの原稿を適当に放り込んで斜めに搬送しても、スキャン結果は驚くほど想定通りに処理されてきます。


ScanSnap iX1500で一番うれしいことは、ファイル名の自動入力です。


主目的だったレシートは、「レシート」モードでスキャンするだけで、合計金額、日付、店舗名などが自動入力されています。
特に嬉しいのは、ファイル名にOCR結果を反映して「日付_店舗名_金額」のようになることです。
このためだけにScanSnap iX1500を選定したといっても過言ではありません。
EPSON Scanだとそんなことはできないため、大量のレシートを一気にスキャンした日には、スキャン日連番のファイルが大量発生します。後から検索や月別に分類したりできませんが、ScanSnap iX1500ならスキャンするだけで後処理まで終わってしまいます!


名刺やスクラップも同様に、原稿別に処理できます。
例えば、適当な名刺を一気にスキャンしてみると・・・


氏名、会社名、役職、電話/FAX/携帯番号、住所、郵便番号、メールアドレスなどを勝手にOCRしてくれます。
ファイル名にも付与できますし、OCR情報は専用ソフト「ScanSnap home」で全文検索できます。

 
さらに、OCR内容をCSVなどで出力できます。
相当精度も良いですし、役職、携帯、FAXなどを認識してきちんと分類しています。
レイアウトがばらばらだったり、デザイン名刺でも全く問題ないようです。
役職などが書いてない場合でも、グチャグチャな文字列が入るのではなく、きちんと「ない」ものとして処理されます。


医療費明細などでも役立ちます。


医療明細の管理として、診療明細や処方明細をスキャンしてみました。
フォーマットなんてばらばらですが、日付、クリニック名などを診療明細から探し出して、ファイル名にまで適切にタイトル付けしてくれます。
更に、文書全体のOCRも含めてテキスト検索できるため、あの診察したのいつだっけ?なども簡単に抽出できます。


デフォルト設定を見ると、レシピや雑誌、クラウド系など色々あります。


本体のタッチパネル液晶は使うの?いらないんじゃない?と思っていましたが凄く便利です。
レシートだけでなく色々なものをスキャンしてくると、それぞれ設定を用意したり保存先を分類しますが、PCを操作しなくても本体からできるメリットは大きいです。

例えば、いつもは白黒だけど今回だけカラーにしたい、など、一時的に設定を変えることもできます。
一時的に変更した設定は、スキャン後に自動的に元に戻ります。

Wi-Fiに対応しているため、PCから離れたところに本体を置いておいても、設定を切り替えながら使えます。
クラウド送信もできるため、クラウド家計簿サービスなどを使用している場合は、ここからいきなり送信することもできます。

総評

レシートや文書、スクラップ、医療費明細などのドキュメント用途であれば、ScanSnap iX1500一択だと思います。
本体+専用ソフトウェアの強力なタッグは他にないほど魅力があります。
というか、届いた手紙から役所の書類控えなど、あらゆる紙資料をScanSnapでスキャンし、ScanSnap homeで管理するようになり、ScanSnap iX1500のおかげで生活様式自体が変わってしまいました。
当初は、感熱紙のレシートは1年くらいで読めなくなるから、スキャンして保存しておこうかな程度だったのに・・・

反面、写真の再現性はさほど高くないのですが、うちの場合は別にフラットヘッドスキャナがあるので困らないと判断しました。
当初は、TWAIN対応していないことも不安視していましたが、自動処理が充実しているScanSnap Home以外を使うことはないため問題ないです。

イラスト原稿や紙焼き写真など、原稿の再現性が最も重要であればEPSON Scan系の方が良さそうですが、ドキュメント用途であればScanSnap以外を使う理由がありません。

しかし、今時の製品はソフトウェアが非常に大事ですね。
事実、EPSON DS-530とScanSnap iX1500では、重送の少なさや紙詰まり、搬送中の傾きなどの搬送能力など、ハードウェア自体の作りこみはEPSONの方が格段に上だと感じましたが、専用ソフトのScanSnap Homeが凄すぎて圧倒されてしまいました。
日本のメーカは、ハードウェアとしての作りこみは得意ですが、ソフトウェアは未だに弱いところもあると感じます。

スマホなんかは完全にそうですが、ソフトウェアで製品の価値が変わりますね。
とはいえ、優れたハードウェアはソフトウェアで代替できるものではないので、更なるハードウェアの作りこみに期待しています。

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